日本のみかんの三大ブランドは、愛媛の、「日の丸」「川上」「真穴」です。
いずれも、愛媛の複雑な海岸線に位置し、南西向きの山の斜面にみかん畑が広がっています。
日当たり抜群、水はけ抜群、昼夜の気温差が大きいわけです。

その真穴(まあな)で、矢野さんが育てたのが、こちらのブラッドオレンジ(タロッコ)です。
温暖化を逆に利用しよう、と日本よりも気温の高いシチリアのタロッコを持ち込み、10年ほど前から栽培に取り組んできました。
ブラッドオレンジは主に3系統あり、サンギネッロ(黒い血の意味)とモッロ、タロッコがあります。前者の二つは、赤黒く果肉が染まりますが、タロッコはまだら模様が特徴です。

海外のものが最近では日本にも輸入で見られるようになりましたが、酸味が強く、糖度も低いもので、現地で食べるものよりも数段美味しくありません。

矢野さんのブラッドオレンジは、ぎりぎりまで(3月中旬)まで、樹にならせることで、酸味が抜け、糖度も高くて、美味しいです。
皮が弱く、キズが付きやすいので、ひとつひとつ袋や使い古しのストッキングなどをかぶせて、果皮がきれいに仕上がるように栽培しています。

太陽、海からの照り返し、石垣の照り返し。三つの太陽で育つという真穴の柑橘。ぜひブラッドオレンジもお試しください。

【保存方法】
常温でも保管可能ですが、長く日持ちさせるには、袋に入れて野菜室へ。一ヶ月は大丈夫。

【基本の調理】
手で皮がむけますが、少しかたいです。くし形にカットしてお召し上がりください。

【産地】
愛媛県

【生産者】
矢野さん

約1kg(5玉前後)～